お客の言葉を真に受けてはいけない

======<お知らせ>ミカタブレイン主催の講座===============
個人事業主・ひとり経営者のための【知っておきたい知識シリーズ】
第一弾 『伝えたいことが、一目で伝わる名刺講座』
=========================================

こんにちは。
個人事業主・小規模法人経営者のためのマーケティング・コミュニケーション専門コンサルティングMICATA Brain. 代表の内山みのりです。


プロのすごさは、現象と原因が明確に分かるところだと思う。


「ほっぺの肉をなくしたいんです」
先日訪れた小顔エステで、
「どんなお顔にしたいですか?」と聞かれて答えたセリフ。

この時、笑った時に肉が邪魔で目が細くなるようで嫌だ、という旨の説明も加えた。
(この数日前に写真を撮ったとき、自分の目がほっぺに押しつぶされている様で「うわっ、これヤバい」と思ったばかりだったのです。)


その説明を聞いたエステティシャンが笑って答えたセリフが、

「ああ、それはほっぺのお肉ではなく、鼻筋の周りのお肉が原因です。それを取りましょう」


へ? 鼻筋の周り? そうなの?
てっきり原因はほっぺの肉だと思ってた!

まさか鼻筋の周りをすっきりされば良かったなんて、自分にはわからなかった。


こうして数時間後には、私は求めていた結果を手に入れることができたのですが、
このエステティシャンが素晴らしかったのは、彼女が私の言葉を真に受けなかったこと。


何故ならば、お客様は「現象が分かっていても、原因はわからない」


今回も、私の言葉を真に受けほっぺの肉を亡くしていたならば、希望した結果にはなっていなかったでしょう。

そしてきっとエステ終了後に自分の顔を見て、「まあこの程度か」と思っていたに違いない。
もしかしたらその後再訪することもなかったかもしれないのです。


【お客さんが「欲しい」と言ったものをそのまま提供してはいけない】


例えばです、あるお客さんが「芋を作りたい」と言ってきたとしましょう。
(なんで芋?という声はこの際スルーします。思いついたのが芋だっただけです。)

そこであなたは「芋を作る方法」を考え、戦略を立て、指示をします。

でもそれは間違いである可能性が高い。ええ、極めて高いですとも。


よくよく聞けば、それは「芋を作りたい」ではなくて「畑をいじりながら田舎暮らしがしたい」って話なのかもしれない。

その場合一生懸命芋の作り方をレクチャーしても、お客さんがあなたのサービスに大満足することはありません。
本当に求めていること違う回答を得たところで、人は決して心から満足しない。

しかし肝心なのはそれではないのです。
問題は、満足感を得られなかった原因が、自分の認識不足であるとはお客様は思わない、という点です。
「ここのサービスはそんなには良くなかった」と、あなたのサービス・商品の実力がその程度だと思うのです。


お客の言葉の裏にある、「畑をいじりながら田舎暮らしがしたい」という本質に気づけば、飛躍的に満足度が高いサービスができるでしょう。
言葉の裏に隠された真意を(お客さんは隠しているつもりはない。が、だからこそ気づくのは素人には難しい)、きちんとした方向に誘導する能力が必要。
お客の言葉をそのまま真に受ける前に、話の真意がどこにあるかを発見することが大事、だと思うのです。はい。

話の核心を掴んで離さない、ということが大事。


時にはお客様の希望を否定することも必要かもしれない。
だって、お客さんに「芋とメロンとイチゴを一緒の畑に作りたい」、って言われたら、

「いや、その3つは一緒の畑には作れません」

と言ってあげることも大事でしょう?


やっかいなことに、本質にお客さん自身は気づいていないことが多い。
お客さんがウェブサイトを赤色にしたい、と言っても真に受けてはいけない。
真意は「明るい色にしたかっただけ」かもしれないのだから。



誰でも「相手の気持ちに応えてあげたい」という想いを持っているのです。
しかしそこで相手の言葉を真に受けてしまうと、本質を見失い、結局そこそこの満足度しか提供できない悪循環に陥る。


私の場合、相手の言葉を真に受けると、所定の時間内で顧客満足度の高いパフォーマンスが出来なくなる。
質問量を上手く調整できなくなる。

例えば、明らかに時間に対して質問内容が多過ぎる時、
「優先順位を付けて内容を絞って下さい」と言えるかどうかが重要です。

相談内容が多すぎるので、絞りましょうと一言言えばいい。
もしくは「それは現在考える必要はありません」とはっきり整理してあげることが、その後の飛躍につながる。



現象と原因を理解し解決できるから、人はプロにお金を払うのである。
自分への自戒も込めて書いてみました。


ビジネス課題の原因の解明をしたい方は、個人事業主マーケティング・コミュニケーション MICATA Brain.までどうぞ。


***********************************
MICATA Brain.主催 講座開催のお知らせ
個人事業主・ひとり経営者のための【知っておきたい知識シリーズ】
第一弾 伝えたいことが、一目で伝わる名刺講座
<4月> 2012年4月27日(金) 10:30〜13:30(開場10:15)*満席終了しました*
<5月> 2012年5月10日(木) 18:00〜21:00(開場17:45)*好評終了しました*
       2012年5月24日(木) 10:30〜13:30(開場10:15)*初京都開催・満席終了しました*

次回開催は、東京表参道のMICATA Brain.オフィスにて、です。
・6月27日(水) 19:00~22:00@東京表参道
  ※開始時間が × 18:00〜 → ○ 19:00〜 に変更になりました。
・7月13日(金) 13:30~16:30@東京表参道
講座の詳細はこちらお申込みはこちら

***********************************

  

   ミカタブレインとは  |  メニュー&料金 |   アクセス・営業時間  | お申し込みはこちら

   [:W210]MICATA Brain. ウェブサイト:www.micatabrain.com